前回の講義で、悪意を持った第三者が公共Wi-Fiになりすまして、利用者の情報を盗むという脅威について勉強しましたが、インターネット上にはこれ以外にも無数の脅威が蔓延っております。
現実世界も同じですが、良い人がいれば悪い人もいるのです。
ワンクリック詐欺、架空請求、情報操作、端末破壊、不正アクセス、フィッシング詐欺 etc.
これだけ法律や条約などで規制されていても、それらの抜け穴を利用して、インターネットリテラシーの低い情報弱者を利用した悪質な脅威が、日々たくさんの人々を苦しめています。
さらに、脅威になるのは第三者の悪人ばかりではありません。
自分自身の行動そのものが、自分自身の脅威になる可能性だってあるわけですから、現実での行動以上に慎重な対応力が必要になるでしょう。
蔓延る脅威から身を守るには
こういったインターネットに蔓延る脅威で被害者が出た際に一番悪いのは当然ですが「脅威となる悪人」、つまり加害者です。例えば現実世界で人を殺して捕まるのは殺人の容疑者ですよね、ネット世界でも当然同じです。
ただし、インターネットという膨大な情報量の中で悪人を探すのは困難を極める場合が多く、本気で悪意を持った技術者が相手になった場合、加害者を特定することは不可能に近いです。
そうなってくると、自分の身を守れるのは自分だけですよね。でもリテラシーが低いと、巧妙化している悪意に対して適切な対処が取れず、被害者になるばかりか、知らぬまに悪意に利用されて加害者になってしまう可能性だってあります。
私は大丈夫
と思っているのも今だけかもしれません。
私の身の回りで起きた事件こういった事業をしている身でありながらお恥ずかしい話ですが、当店の前代表である二村が、少し前にインターネット上の詐欺被害に遭いかけました。詐欺の内容は単純で「Amazonで購入した商品がカード情報が間違えていてまだ支払いできていませんよ」といかにもな内容です。
普通は引っかかりませんよね?
でも、たまたまその直前にAmazonで買い物をしていただどうでしょう?
「あ、支払いできていなかったんだ」と何も考えずにメールのURLからサイトに遷移して、そこのフォームにカード情報を入力しちゃいますよね。これで一発で相手に大切なカード情報が流出という訳です。
たまたま私がその場に居合わせていて、二村から相談されたので、Amazonの公式サイトから支払いができていること、メールアドレスが微妙に違うことなどを確認して大ごとにはならなかったですが、一瞬でもバレて仕舞えば、その後数分の間に大量にカードが利用される可能性だってあったので、かなり焦った事件でした。
上記の身内話の対処方法はいくつかありますが、人間の目では分からないほど巧妙な手段を利用している場合が多いですので、機械によるチェックを利用することが大切になります。
方法は簡単で、Chromeやアップルにパスワードを自動保存する機能がついていると思います。それにご自身のログイン情報を記録するだけです。あとは、普通にログインするだけです。