もしウェブサイトから個人情報が流出したら…?

インターネットとは、世界中のコンピュータ等の情報機器をケーブルや無線で繋いだネットワークの事ですから、当然大量のデータが常にやり取りされています。そんなオープンな環境に、うっかり自身の個人情報を流出させてしまうと取り返しのつかない事になることは、容易に想像できるかと思います。

もし個人情報が流出したらどうなるの?

まず最初に断言しておきますが、一度流出した個人情報を全て消去するのは不可能です。

ネットの情報にはキャッシュ機能というもので、過去の情報を閲覧することが可能になる方法がありますし、そもそもサイト上から消すのは至難の業です。例え消すことができたとしても、第三者がそのデータを保存している可能性だってあります。

私、下道はRhapsodieという屋号で代表をしておりますので、電話番号やメールアドレス、顔、また税務署や法務局等で手続きをすれば個人住所等も入手可能かもしれません。それでも個人情報が流出した事で起きるリスクを理解していて、なお公開しているのであれば問題ないです。

ただ、隠している情報(家族構成)や機密の情報(顧客情報やカード情報)なのが流出してしまった場合には大問題になります。

もし一度大切な情報が流出してしまうと、その情報を根本から変えてしまわない限りは脅威が続くと考えていてください。例えばクレジットカードを停止して再発行するといった根本の解決が必要になります。

それだけではありません。

最初にお伝えしたように個人情報の完全な消去ができない以上、あなたのログは永久にインターネット上に残る事になります。

もしあなたの情報が悪い方向へ伝わり方をしていると、就職や結婚など人生の分岐点で弊害になる可能性がありますよね。それだけではなく、例えば当店のような法人格・屋号で情報が流出してしまうと、ブランドイメージの低下につながり、顧客への信用を失いかねませんし、場合いよっては何億円規模の訴訟問題に発展する可能性だってあります。

それだけの危険が孕んでいると理解した上で、インターネットを利用することが大切です!

どこからが個人情報になるの?

これは一概に言えない部分なので絶対という言葉は使えません。

例えば「氏名」は当然個人情報になりますが、「苗字」や「ニックネーム」は個人情報にならないとされています。ただし、それらの法的には個人情報に該当しないような情報でも、それらを組み合わせることで個人を特定することが可能です。またインターネットにはログやキャッシュという過去の情報が備蓄されるシステムが備わっていますので、本気で個人情報を探そうとする悪意に対してはどんな些細な情報でも個人情報に繋がる可能性があります。

今後の講義でブログサイトを運営していく事になりますが、これらの危険性を理解した上でネットリテラシーが高いブログサイトを運営していき、普段からSNSの扱いにも気をつけましょう!

個人情報が1つ流出したらあなたの“全て”がバレる?

過去にSNSを通じて様々な炎上事件が発生したことは皆さんもご存知かと思います。バカッターと呼ばれる造語まで出てきて、SNSどころか連日テレビニュースなどでも取り上げられる事になって世間を騒がせましたよね。この炎上事件については後の講義で詳しく学びますが、ここで知っておいて欲しいのは、「そんな事から個人情報が流出するの?!」という部分です。

例えば

  1. SNSに投稿した写真の背景から大まかな住所
  2. その友人から学校や職場の特定
  3. 文章やフォロワーから家族構成や他の友人関係
  4. これまでのやり取りなどから人物の特定

これは一例ですが、個人を特定することは意外と簡単で、1つでも個人情報に繋がる情報が見つかれば、そこから芋づる式に情報を探し出すことが可能になります。

ジオゲッサーという、Googleストリートビューを用いたPCゲームがありますが、たった1枚の中に映る植物(植生)や建造物、はたまた道路や太陽など様々な情報から、目的の場所を探し出す強者がたくさんいます。こういった方々が悪意を持って皆さんのSNSを閲覧した場合、とても簡単に個人情報を特定することが可能になります。

もしあなたが個人情報を本気で隠そうと思うのであれば、あなたに繋がりそうな情報を一切インターネット上にアップロードしないことが大切です。要はSNSやブログをしない事です。とはいえこのご時世、SNSで全く発信しないという方は珍しく、むしろ皆さん積極的に利用されているかと思います。

自分自身や会社を守れるようにインターネットリテラシーを高めておきましょう!

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